溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「上遠野さんは主にどのような案件をご担当されていらっしゃるんですか?」
「えっ、わたっ、私は」

 突然振り向いて歩幅を変え、私の隣にやってきた永井さんを見上げる。


「私は、主にご家族で楽しんでいただけるプランを担当しております。今の季節は、国内有名アミューズメントパークのダイナミックパッケージプランのご予約を多くいただいておりまして……」
「そうですか。他社さんとの競合もあって大変でしょう。次回また弊社とコラボしていただけるなら、上遠野さんの企画も楽しみにしております」
「あ……ありがとうございます。恐縮です」

 慌てふためきながらもできるだけ普通に話す私を、永井さんは余裕のある微笑みで見つめてくる。


「今日もちゃんと帰っておいでね」

 誰にも聞こえない小さな声で言い残した彼は、エレベーター前で待つ担当者の元へと足を進めた。


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