溺愛CEOといきなり新婚生活!?
永井さんが帰宅したのは二十一時半。
会議終わりにあんなことを言われたせいで、玄関が開いた音がしただけで思わず立ち上がり、キッチンに逃げ込んでしまった。
「ただいま」
「おかえりなさい」
「ご飯なら食べてきちゃったよ?」
「連絡もらってたので大丈夫です。お酒飲みますか?」
ビールを出しておいてと言われ、リビングのテーブルにグラスと一緒に置いた。
えっと、あとは何をしたら……。
「ウロウロしてどうしたの? おいで」
何かしていないと落ち着かなくて、三十畳のリビングとキッチンを右往左往していると、シャツ姿になった彼が戻ってきて笑われてしまった。
おいで、と言われなくても隣に座っていたのに、今夜は意を決するような思いでソファに腰を下ろす。