溺愛CEOといきなり新婚生活!?

 八月を迎え、サンプリングマリッジも残すところ数日。

 永井さんは特に変わった様子なく、今日も私を甘やかす。
 私はこのままじゃいけないと料理教室やヨガに通ったりして、できることから始めてみるけれど、七瀬さんには太刀打ちできそうになくて焦ってしまう。


「今週末、七瀬と会うから」
「……分かりました。七瀬さんによろしくお伝えください」

 夕食を食べ終え、まったりとした空気に包まれていた木曜の夜。
 思い出したように永井さんが予定を言ってきたけど、今回ばかりは知らなくてよかったのにと勝手を心で呟く。

 永井さんが私を甘やかすのは、今も変わらない。
 だけど、七瀬さんと会うなんて言われたら……平常心ではいられなくて。


「どこに行くんですか?」
「まだ決めてないけど、軽く食事して話すくらいだと思うよ」

 いいなぁ、永井さんとデート。
 自分もデートをしたことがあるし、今こうして一緒に過ごしているけれど、羨ましいと思ってしまうのは、永井さんを独占したいからだ。


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