溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「そんなかわいい格好で、他の男の目に晒されるのを想像したら耐えられなくて」
「えっ!?」
「会社の男に告白されなかった?」

 予想もしていなかったことを聞かれて、驚いた私は彼の腕の中で距離を取った。


「そんなこと、入社してから一度もありません」
「本当に!?」
「はい……少し前までは彼もいましたからっ!?」

 私が雅哉さんのことを口にしようとしたら、ムッとした顔で永井さんが私の口をふさぐようにキスをしてきた。


「俺を妬かせるのが趣味? それとも、意地悪して楽しんでるの?」
「どっちも違います」
「じゃあ、なんで?」
「それは……」

 今、雅哉さんの名前を出したのは話の流れだったけど、永井さんが私だけを見てくれたらいいと願うようになった。
 だから、つい試すようなことをして知りたくなる。
 彼が今、誰を見ていて、考えて、想っているのか。


 じっと見つめる彼の瞳に隠しきれないほど、恋をしてしまったから――


「永井さんの……本当の気持ちが知りたいから、です……」


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