溺愛CEOといきなり新婚生活!?
数秒後、お二人の仲睦まじい笑い声が小さく聞こえ、ホッと胸を撫で下ろす。
どのような理由で社長がそうされたのか、花澄さんにとっては幸せなものだったのだろう。
「――海都さんっ……今夜は」
「どうして? 九条ならもう眠ってるから大丈夫」
社長、大変申し訳ございません。
私はここにおります。決して盗み聞きをするつもりではなく、ただ目薬を……。
「でも、もしかしたら起きてしまうかもしれないし」
「九条が起きるほど乱れてくれるの?」
「違っ……あっ、だからっ……!!」
唇を重ねられているとわかる艶かしい音に、スリッパを脱いで手に持ち、足を忍ばせる。
「花澄を後で食べるって、さっき言っただろ?」
そうですよ、花澄さん。社長が仰ることの大半は本気です。
まだまだお分かりになられていないことがあるのですね……。