溺愛CEOといきなり新婚生活!?
それにしても、客人がいる夜にこんな淫らなことを……。
社長じゃなかったら、このスリッパで引っ叩いてしまうかもしれません。
「もっと食べさせてよ、花澄のこと」
聞くつもりがなくとも漏れてくる彼の誘惑の声に、思わず赤面しながらゲストルームへと足を急いだ。
断ればよかったと後悔する。
こうなる予感はしていたものの、さすがに今夜は控えてくださるかもしれないと期待した私が間違っておりました。
目薬を差せずに部屋に戻ってきてしまい、バッグから手鏡を出して済ませる。
もしかしたら眼球に傷でもついただろうか。明日はコンタクトを控えて眼鏡にしておこう。
――それにしても、羨ましい。
いつも大人しく従順に社長に付いている俺だって、愛する女性をこの手で抱いて、愛し合いたいと思う。
社長のように、毎日時間を共にする生活をしたい。
今頃、あの方は何をされているのか……。
素敵な夢を見ているだろうか。