溺愛CEOといきなり新婚生活!?
三分ほど経った頃、正面入口のドアの向こうに花澄の姿を見つけた。
首から提げていた社員証を手に取り、入館ゲートにかざしてバッグにしまっている。
「私は、車でお待ちしております」
「ありがとう」
九条が気を利かせて車内に戻った。
まだ俺に気づいていない様子の彼女は、携帯を手にしたまま歩いてくる。
なんだか幸せそうな俺の彼女は、誰よりも輝いていてかわいらしくて――。
自動ドアが開く寸前、正面に立って待っていた俺に気づいた彼女は驚いた様子で足を止めると、ゆっくりと出てきた。
誓った想いに偽りはないよ。
俺が生涯、君を守るから。
色褪せない愛で包むから。
「おかえり、花澄」
― fin ―


