溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「彼と永井さんは、考え方が違うだけです」
肉じゃがを小皿に取り、じゃがいもを食べながらそれとなく永井さんの様子を伺う。
私だって雅哉さんが何を考えているのか、いまひとつ分からないのだ。この生活をする決心がついたのは、三ヶ月後の約束があるからで……。
「そうみたいだね。結婚前の彼女を他の男と同棲させるなんて、余程自信があるんだと思うよ。……ホント、羨ましい」
「なにがですか?」
「上遠野さんが自分から離れることはないって、自信があるからこんなことさせられるんでしょ? もしかしたら自分から気持ちが離れちゃうんじゃないかとか、そういう不安が皆無だとしか思えない」
「そんなことないですよ」
と言ってから、隣の椅子の上に置いていた携帯の視線を落とすものの、彼から返事は一向に届かない。
本当に深夜にならないと、メッセージすら確認できないのかな……。
「俺は、そんな男のもとに戻るなら奪うしかないって思ってる」
「未来を約束しているので、絶対に戻ります」
永井さんのような大社長は、私みたいな平凡なOLなんかじゃなくて、どこかの令嬢や華のある職業に就いている人が釣り合うと思う。