溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「……勘違いされましたよね、すみません」
「構わないよ。俺としては願ったりかなったり」
相変わらずつかまっている私を見つめて、彼は空いている手で頬を撫でてくる。
「昨日帰ってこなかったから心配だったよ」
至近距離で意地悪な笑みを向けられた。言葉なく視線を逸らすと、永井さんは顔を寄せてくる。
「……お泊りするなんて、悪い子」
耳元で囁かれ、背中から独特な熱が駆け上がってくる。その声色は今まで聞いたことのない色気を纏っていて、聞いている方がなんだか恥ずかしくなってしまうほど。
「っ!?」
キスの音が鼓膜を震わせ、驚いた私は永井さんに振り返った。
「……唇にしていいってこと?」
「だ、ダメですっ! 違います!」
慌てて片手で自分の唇を覆うと、体勢が不安定になって彼に支えられてしまった。