一夜の。


車で1時間半くらい。

実家に帰るのはもう 一年ぶりくらいか?


親父の高級車が止まっている。


「ただいま〜」


俺が玄関で叫ぶと

中から 母親が走ってきた。


「あれ?どうしちゃったの?」

息子が実家に帰ってきて 不思議そうにする母親。


俺と親父はあまり仲が良くない。

性格的にヤンチャな俺を 親父は小さい頃から気にかけていた。


世間体が悪くなることを恐れて。


中学の思春期になると 親父の嫌がるようなことばかりしていた。


何もかも指図されて 人間の鏡のような優等生に疲れてしまった。


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