一夜の。


その目は私を見つめた。


私に穴があくんじゃないかと思うほどの熱い瞳。



「その手離さないでね。」

私の手は社長の頬を両手で挟んでる状態。


その手を社長は上から重ねて。

寝転んだ状態のまま 少し身体を浮かせた。


倒れ込んだ時に縮まった私と社長の距離は0になった。


「しゃちょ!」

「有馬ちゃんって意地悪、俺の気持ち知ってるくせに。小悪魔。」


リップ音が鳴り唇は一瞬で離れたが、私の顔が赤くなるのは自分でも分かった。


「そんな、つもりは無かったんです。本当に。」


私だって 社長の言葉に応えたかった。


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