一夜の。
「す、凄い。社長お一人で。そんな事。」
「うん!凄いでしょ、だから有馬ちゃん癒してよ。」
俺はまた有馬ちゃんに顔を近づけて
キスをしようとした。
「むっ!なんで?!今野とのことは白紙に戻ったんだよ?」
有馬ちゃんは俺の口を指で押さえた。
うわ。こんな寸止め。俺泣きそうだよ。
「今野社長と今日話してきます。
白紙に戻ったといっても、お付き合いをした以上は 会ってお話ししないと。
それと これもお返ししなければいけませんので。」
有馬ちゃんはポケットから
ローズゴールドの指輪を出した。
「すぐ済む?」
「はい。お話しするだけなので。」
有馬ちゃんらしく 俺のキスは断れてしまったけど
そういう律儀なとこらも含めて 好きだ。
「それより。社長。通常業務が溜まりに溜まっております。
しばらくは 女性とのお食事を控えて頂いて
残業続きになりますよ。」
「別に有馬ちゃんがいれば 知らない女との食事なんていらねぇよ!
有馬ちゃんも一緒に残ってくれるんでしょ?」