一夜の。


「…。それは。」


言葉が詰まっている様子。

こんな有馬ちゃんを見るのは初めてで

反応を見るだけで楽しい。



「ほら有馬ちゃん。キスしてよ。

仕事だと思ってさ。」


俺が唇を奪おうと 顔を屈めると


有馬ちゃんは手で自分の口を覆った。


なんて、可愛いんだろう。この子は。


手で顔が隠れているのに それでも赤面しているのが伝わるのだ。



「有馬ちゃん。手どけて?」


俺が有馬ちゃんの手をゆっくり降ろす。

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