一夜の。


有馬ちゃんが片付けを始めている。


どうやら終わったらしい。


「先に下で待ってて。俺もすぐ行くから。」


車を取り、有馬ちゃんの待つ

ロビー入り口まで向かう。


やっぱり有馬ちゃんの表情は暗い。


「助手席に座って。」


後ろのドアを開けようと手を伸ばす有馬ちゃん。


俺は中から助手席のドアを開けると
有馬ちゃんはやっぱり気まづそうな表情。



「いいから乗って?」


失礼しますと、有馬ちゃんが座ると同時に

車を進めた。


< 56 / 161 >

この作品をシェア

pagetop