一夜の。


コンコン


「どうぞー。」


応接室のドアを開けたのはやっぱり有馬ちゃん。



「追いかけなくてもよろしいんですか?」


「いいの。っというか、女って怖いね。」


あんな細い腕から どうやったらあんな強いパンチが打てるんだろう。


「まぁ社長みたいな男は 女性の敵ですから。」


「え?!」


「…信じてなんて言われても

信用なんて出来るはずないんです。」


有馬ちゃんは出したお茶を下げ、部屋を出た。


???


どーゆう意味?


本当はあの時、腕を掴んで

引き止めればよかったんだ。

そしたらまだ俺にチャンスはあったはずなのに。


そう思うのはもう少し後の話し。


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