秘密の恋 〜社長に恋して〜

「お客様の場合、あっ、メガネ外してもいただいてもいいですか？」
瑞穂は頷いてメガネを外した。

「コンタクト、実は持っているんです。コンタクト入れてもいいですか？」
少し苦笑しながら瑞穂は聞いた。

「もちろんです。」
その言葉に瑞穂はカバンのポーチから1ＤＡＹタイプのコンタクトを出すと、目の中に入れてゆっくりと瞬きした。

「お待たせしました。」
瑞穂はポーチをしまうと、声を掛けた。

「じゃあ…。お客様の目はぱっちり二重、キレイな肌。化粧映えしますよ。」
その女性はそう言うと、筆を走らせた。

「うわー、すごい！お姉さん、魔法使いみたい…。」
瑞穂はつい、口から感嘆の言葉が漏れていた。

「ふふ…。ありがとうございます。」
その女性は笑って答えた。