【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「何をするのです!?」
「痛いじゃないの!」
「謝りなさいよ!」
ギャンギャン、煩い。
「……はぁ」
思わず、ため息をつくと。
「あんた、ムカつくのよ!」
「……何がよ?」
初対面のこいつらに恨まれる記憶はないのだが。
「相馬さまにあんなことをして、許されるとでも!?」
「知るか。あいつが悪いんだから、良いのよ」
「まぁ……!」
世間知らずにも程があるだろう。
同じ世界の住人で、同じ人間なのに、騒ぐ理由はなんだと言うのだろう。
「あの方にそんな口を!」
「詫びをいれなさい!」
「ここにいれない身分の癖に!」
身分って何?
心底、思う。
彼女たちのその地位は、父親のもの。
彼女たちはなにもしてないだろう。
大体、こんなのが同じお嬢様だなんて、冗談じゃない。