【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1


目を開ければ、眩しい光が差し込んで。


眩しさに顔を背ける。


「……やっぱ、具合悪いの?」


頭を撫でてくる沙耶は、用意してやったパジャマに身を包み、横に腰を下ろして、


「…これ…」


俺の手をしっかりと握っていた。


「ん?なんか、彷徨ってたから」


いつの間にか、横になっていたベッドが軋む。


優しげな笑みと、声が降る。


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