【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
■水樹side□



俺が前世で愛した女の名は、彩麟。


たまたま降り立った部族で、生まれた身体の弱い女。



「彩麟」


「水星」


幼かった彩麟は、とてもなついてくれた。


髪の毛を軽く結い、クルクル回る姿は舞姫のようで。


妹のように、扱った。


そんな彩麟を、好きになった男がいた。


年上の……乱暴なやつで。


彩麟が俺の巫女で、特別な力を持っていることも知っていた。


常に、上に取り入ろうとする人間で。


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