【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「もう、一枚…?」
訝しげに開いた桜蘭は、読み上げる。
「―――炎樹に伝えて。
どうか、幸せにって。
それとお祖母様に渡しておいたものもお願いね」
「……渡しておいたもの?」
読み上げて、桜蘭は首をかしげる。
「これよ」
紅鈴が見せてくれたのは、赤い髪の毛。
炎のような、赤い……
箱にはいった、とても綺麗な。
「……桜華の?」
「ええ。炎樹に渡してほしいって……」
彼女の髪色は、黒だった。
なのに、この箱のは、赤色。