【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「……馬鹿…っ…」
桜蘭は、嗚咽した。
桜華の遺した、手紙はこれからも桜華を支える。
「笑ってやんな。桜華のために。それが、桜華を喜ばせる。泣いてると、悲しむよ。桜華は」
痛む心は、刺激する。
「炎樹……っ」
切羽づまったような、紅鈴の声。
「泣いて、良いのよ……悲しいときは、泣いて良いの。桜華も、そう言ったでしょう……っ?」
必死に、俺を守ろうとする、”姫“の手。
「私のせいで……ごめんなさい……っ!」
”姫“の幸せのために、俺らは幸せを捨てる。
それをして欲しくないと言う、紅鈴は、誰よりも、誰よりも、自分の罪を分かってる。
「あ、手紙が……」
その様子を見ていたみんなのすすり泣く、音がする。
桜蘭は、床に落とした手紙を手に取った。