【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「ええ」
それだけで、興味が湧いた。
夏翠を、薫を引き込んだ光。
(それが、沙耶という女か?)
「…は?何言ってんだ、お前」
「いや、だってさ、なんかのイベントとしか思えなくない?この国のトップにたつ人間たちが、平々凡々なこの学校に大集合!って、テレビ番組でもしないでしょ」
「…単純にジジイに決められたんだよ。俺達はいつも一緒の学校だからな。仕方ねぇ」
「ん?じゃあ、あんたが別の学校にいけば、元通りになるってこと?」
「まぁ、そうだな」
「へぇ~トップたちが考えることは、よく分からん」
見た目は、上級階級の人間そのものの美しい容姿なのに、どこかしら…親父くさい女だ。
「あ、じゃあさ、水樹くんたちのこと、案内してくれない?」
「あ?」
不機嫌な声を出す、薫。
間違いなく、面倒臭いと思っている。
「運動会の種目決めをしなくちゃならなくてさ。よろしく!」
「おい、勝手に決めんな」
一方的な言葉に、ますます不機嫌に。
「どうせ、暇でしょ。だから、よろしく」
「チッ…」
薫に臆することがない時点で、大分変わっている女だと思う。