【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「お願い、していい?」
「あー、適当にしとけばいいだろ」
「うん、別にそれでいいんだけど。だって、別に一人になることないでしょ?」
場所がわからなくても、人は自然に集まってくるだろうから、その人たちに聞け…と、言いたいのだろうか。
それは、それで、俺たちが面倒くさいことになるのだが。
そこは考えてくれないのが、薫である。
本当に昔から、変わらない。
「…なぁ、水樹」
そこに現れた、薫たちと共に先にこの学校に来ていた蒼生は、滅多に口を開かないくせにも関わらず、真面目な顔で言った。
「昼の一時に、資料室に来て。薫たちも含めて、男だけね」
「え、なんかあるの?」
その言葉に首を捻った、澪。
「ちょっと、な…」
蒼生の言葉に感づいたらしい、千歳は呟いて、沙耶の方を向いた。
沙耶はキョトンとして、言う。