【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「話すんなら、屋上がいいよー?資料室なんて、カップルの溜まり場だし。最中を見たくないでしょ」
何度か、見たことがあるような口ぶり。
「屋上の鍵、貸そっか?」
……流石に人の最中は見たくないので、俺達はおとなしく、鍵を借りることにした。
その時、微かに触れた指先。
懐かしい、感覚に酔いそうになる。
『今度こそは幸せにしてあげなよー?』
兄貴が追い求めた、前世の女…夕蘭に、沙耶が重なった。