【完】恋愛モノポリスト
「ちょ…も…っ…ほん、とに…むり!」
ばし
息苦しくなった私は、りょーたのシャツを緩く掴んでいた手で、りょーたの頭を軽く叩いた。
多分じゃなくても、私の顔は真っ赤に染まっているんだろう。
りょーたの私を見る瞳が優しく揺れている。
「……こんな時間が、ずっと続けばいいのに…な…」
「…っ」
「ななのことをこのまま、連れ去りたい…なんて、我侭だ。…ごめん」
出来もしないのに…そう、りょーたは寂しそうに微笑んだ。
繋いだ手は、互いの温度を分け合っているはずなのに、とても冷たい。
こんなに恋しくて、愛しいのに。
今、離れる事しか出来ないなんて…。
「…りょーた、すき…」
私は、くいっとりょーたの腕を引っ張って、自分からキスを強請った。
本当に。
このまま…時間が止まればいいと思う。
二人きりのまま時間を切り取りたいと。
許されないのは分かってる。
これ以上を求めてはいけないことも。
だけど…。