【完】恋愛モノポリスト

「好きだよ、なな」



そんな、私の全身を酔わす媚薬のような声に、言葉に、抗えるはずなんてなかった。
このまま堕ちていきたいと…そう願うばかりだった。



「ねぇ…やっぱりこのまま学校休んじゃおっか…?」

「ダメだよ…もう、引き返せないんだ」


私の願いは、りょーたの強い意志で脆く崩れる。
だけど、私はそれに対して落胆はしなかった。



「…分かった…でも、りょーたが何処にいても、もう、私の気持ちは変わらないから…」

「ん…ありがと、なな…」


ちゅ、と額に熱を帯びたキスを落とされ、心がじわりと染まっていく。
私は、とん、とりょーたの腕の中に収まって、きゅうっと抱き付いた。
出来るだけの力を込めて。


「なんか、全然進んでないね…じゃあ、これから真面目に歩こうか」

「そうだね…ありがと、なな。付き合ってくれて…」

「それは、こっちの台詞!」
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