副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
 ――今日は、彼の家に来てから初めての日曜日。

 いつも通りに軽くメイクを済ませた私は、全身鏡に映る自分の姿を見て、小さく息をついた。

 映るのは、夏らしいピンクベージュのサテンプリーツワンピース姿の私。

 昨日の夜、仕事から帰った副社長の手には紙袋が握られていて、『帰りに偶然見つけたんだ。きっと明日奈に似合うと思って』とこのワンピースをプレゼントしてくれた。

 ……副社長、きっと疲れていたはずなのに。

 予想外のことに胸を高鳴らせた私は、部屋のクローゼットの扉に掛けたワンピースを何度も見つめながら眠りについた。

 朝から用意を済ませて緊張しながら袖を通してみたけれど、やはり気恥ずかしくて、思わず膝下まである裾をギュッと握る。

「やっぱり、違う服にしようかな……」

 鏡に背を向けるけれど、昨日彼が見せた嬉しそうな表情を思い出して、決まりが悪く唇を結んだ。
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