副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
エレベーターの下のボタンを押すと、両手をお腹の前で重ねてそれが来るのを待つ。
私たち以外誰もいない廊下は静寂に包まれていて、息をする音すら響いてしまいそうで思わず呼吸が浅くなった。
すると彼女はこちらに視線を流し、薄めの唇を徐に開く。
「望月さんは、千秋がアメリカから帰ってきてから彼を担当されてるんですよね?」
ニッコリと涼しげな笑みを浮かべる彼女は、私を覗き込むように見つめた。
「はい……。そうです」
「やっぱりそうですよね。まだ担当して数ヶ月も経っていないのに、その割にはなんだかとても親しげに見えたから、つい。突然すみません」
彼女の鈴を転がすような声が、私の鼓動を徐々に早めていく。
しかし次の彼女の言葉で、私は身体中の神経が狂ってしまったかのように全ての感覚を失った。
「あ、自己紹介もせずにすみませんでした。――千秋の婚約者の花井(はない) 美穂子です」
まるで雷に打たれたかのように、頭の中が真っ白になる。
私たち以外誰もいない廊下は静寂に包まれていて、息をする音すら響いてしまいそうで思わず呼吸が浅くなった。
すると彼女はこちらに視線を流し、薄めの唇を徐に開く。
「望月さんは、千秋がアメリカから帰ってきてから彼を担当されてるんですよね?」
ニッコリと涼しげな笑みを浮かべる彼女は、私を覗き込むように見つめた。
「はい……。そうです」
「やっぱりそうですよね。まだ担当して数ヶ月も経っていないのに、その割にはなんだかとても親しげに見えたから、つい。突然すみません」
彼女の鈴を転がすような声が、私の鼓動を徐々に早めていく。
しかし次の彼女の言葉で、私は身体中の神経が狂ってしまったかのように全ての感覚を失った。
「あ、自己紹介もせずにすみませんでした。――千秋の婚約者の花井(はない) 美穂子です」
まるで雷に打たれたかのように、頭の中が真っ白になる。