副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
「それ以上素敵になったら困るから、程々で頼むよ」
弾んだ声を上げた彼は、私の返事も聞かずに金のバーを掴み、重厚なドアを一気に押し開ける。
眩いほどの光が漏れてきて、広がる景色に私は目眩を起こしそうになるけれど、力強い腕が私をしっかりと支えてくれていた。
彼となら、どこにいても、なにがあっても大丈夫だと思える。
「明日奈。言い忘れてたけど、……世界一綺麗だ」
耳元で囁かれて、思わず頬には熱が上った。
勢い良く見上げると、彼は口元に手を当てて妖艶な笑みを浮かべている。
私が困ったように顔を顰めると、彼は笑みを噛み殺しながらするりと私の頬を撫でた。
「やっぱり、君の困った顔は格別だな。家まで我慢しなければいけないのが残念だ」
言葉にならない声を上げて目を瞬かせる私を見た彼は、満足気な表情で足を進める。
……絶対にわざとだ……!
思わず眉を下げてしまいそうになるけれど、私は我に返って彼の腕に手を回した。
意地悪で、強引で、ときには困ってしまうこともあるけれど、極上に甘い彼を知っているのは、きっと私だけ。
「ずっと、そばにいてくださいね」
擦り寄るように身を寄せると、彼は一瞬驚いたように目を丸めた。
けれどすぐにふっと笑みを溢れさせた彼は、私にしか聞こえない声で呟く。
「あぁ。死んでも離してやらないから、覚悟してろ」
――今日も彼は、私に甘い嘘をつく。
弾んだ声を上げた彼は、私の返事も聞かずに金のバーを掴み、重厚なドアを一気に押し開ける。
眩いほどの光が漏れてきて、広がる景色に私は目眩を起こしそうになるけれど、力強い腕が私をしっかりと支えてくれていた。
彼となら、どこにいても、なにがあっても大丈夫だと思える。
「明日奈。言い忘れてたけど、……世界一綺麗だ」
耳元で囁かれて、思わず頬には熱が上った。
勢い良く見上げると、彼は口元に手を当てて妖艶な笑みを浮かべている。
私が困ったように顔を顰めると、彼は笑みを噛み殺しながらするりと私の頬を撫でた。
「やっぱり、君の困った顔は格別だな。家まで我慢しなければいけないのが残念だ」
言葉にならない声を上げて目を瞬かせる私を見た彼は、満足気な表情で足を進める。
……絶対にわざとだ……!
思わず眉を下げてしまいそうになるけれど、私は我に返って彼の腕に手を回した。
意地悪で、強引で、ときには困ってしまうこともあるけれど、極上に甘い彼を知っているのは、きっと私だけ。
「ずっと、そばにいてくださいね」
擦り寄るように身を寄せると、彼は一瞬驚いたように目を丸めた。
けれどすぐにふっと笑みを溢れさせた彼は、私にしか聞こえない声で呟く。
「あぁ。死んでも離してやらないから、覚悟してろ」
――今日も彼は、私に甘い嘘をつく。


