となりの席
そして、ちょうどバスが来た。


「芽衣大丈夫?立てる?」


「貴之君ごめんね…」


手を貸してもらって、立った。


「貴之私にはこんな優しくしてくれないよね?なーんて」


ふふふって笑いながら、紗彩は貴之君の方を見てた。


ヒュー、ラブラブだなあ〜!


いいな、恋。


したいな……


けど、出来ないよね……


私には大きな爆弾を抱えているのだから。


いつ爆発して周りに迷惑かけるか分からない。


そのままバスに乗ると、紗彩は貴之くんとバスに乗った。


だから私は奏汰君の隣に乗った。


「芽衣ちゃんってどこに住んでるの?」


「私は、神社の近くに住んでるよ!」


「そうそう!芽衣んち、神社なんだよ!祭りの時とかすっごい綺麗だよね?」


紗彩がいきなり身を乗り出して話しかけてきた。


「そうなんだー!」


「そうそう、夏祭りの時は、芽衣と芽衣のお兄ちゃんと、私と貴之と四人で太鼓叩いてたよねー…」


「そうなんだー!芽衣ちゃんお兄ちゃんいるんだ〜」


「そうそう、10ぐらい離れてるお兄ちゃんがいるんだ、…でも、今はアメリカに留学中でいないの」


「芽衣のお兄ちゃんほんっとイケメンなんだよ!これはガチ!!貴之と比にならないぐらい!!」


「紗彩、怒るよ?」


「ひー、ごめんなさいっ……」


仲の良いカップル、羨ましいなあ……


「あ、ならお先に〜」


紗彩はバスを降りた。
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