どうして君を好きになったんだろう
そして、私は璻の胸の中にいた。


何が起こっているのか全然分からない。


・・・・・・もう、分かんないよ。


「・・・・・ごめん。・・・・・・・・璻が全然分からない。」


私が掠れた声で言うと更に強く抱きしめられた。


「・・・・・・ごめん。もう、無理だった。このまま・・・・・・・怜香がどこかに行くのを見てられなかった。」


そう言って私の荷物をベンチ近くに置いて、私の手を握って走り出した。


私は意味が分からなくてただその後を走った。


私の頭の中はなんででいっぱいだった。


なんで走ってるの?


なんで引き止めたの?


なんで、私を抱きしめたの?


なんで、なんで?


私は混乱してる頭で必死に考えた。

< 188 / 202 >

この作品をシェア

pagetop