fantasista 2





雨が降りしきる中ホイッスルが響き、ピッチ上に散らばる選手たち。

ボールはすぐ敵の手に渡り、一気に攻め上げられる。

キーパーが見事にボールをキャッチしたものの、危ない目に遭ったアスール。

今日は初回からヒヤヒヤだ。




ボールはピッチを大きく飛び、MFの樹君へと繋がる。

そのまま樹君はコートを駆け上がり……

戸崎へパスを出す。

鋭いパスを受け取った戸崎は、相手のゴールへ攻めるが……

キーパーに弾かれてしまう。




じれったい。

戸崎にゴールを決めさせてあげたい。

あの、少年みたいな無邪気な顔で喜ぶ戸崎が見たいんだ。






キーパーが弾いたボールは宙を舞い、剛君がヘディングでシュートを決める。

黄色いボールがキーパーの手の間をすり抜けた。

スタジアムに歓声が響き、黒木コールが沸き起こる。

あたしも手を叩きながら、これが戸崎だったら良かったのにと思った。

アスールの勝利を願っているが、戸崎の活躍をさらに願っている。


< 118 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop