fantasista 2
結局、相手が2点を獲得し、アスールは逆転負けした。
悔しそうな戸崎を見て、胸がぎゅっと痛んだ。
雨でびしょ濡れになって、泣いているのではないかとさえ思った。
「ここのところ、戸崎選手、あんまり調子良くないわね」
心配そうな舞さんの言葉に頷いた。
怪我をしないだけマシだと思う。
だけど、最近のアスールを引っ張っているのは、戸崎ではなく剛君だ。
「なんとかあいつを勝たせてあげたいです」
あたしはそう呟いていた。