fantasista 2
みどりはひとりでぽつんと部屋の隅に座っていた。
みどりの家だというのに。
俺たちが無理矢理押しかけたというのに。
みどりはあまり文句も言わず、ぐっと耐えていた。
そんな強いみどりに余計に惚れてしまう。
「みどり、こっち来いよ」
俺は彼女を呼ぶ。
「一緒にウィイレしねぇ?
言っておくけど俺、すげぇ強いぞ?」
みどりは悲しそうに笑って、
「あたしも強いよ」
なんて言う。
そんな顔で俺を見ないで欲しい。
俺にだって罪悪感はある。
柊が何か言いたそうに身を乗り出したが、それをマキが引き止める。