fantasista 2
戸崎のことを考えるとまたまた身体が熱くなる。
戸崎は今、マキと外出中だというのに!
あたしは首を振って画面に集中する。
「あたし、ゲームで戸崎に負けたことないんだよ?
剛君にも負けない自信あるよ?」
「マジか!じゃ、俺も本気で行くからな!」
剛君とこんなに笑い合えるなんて思わなかった。
純粋に、友達として楽しかった。
剛君もなんだか吹っ切れたような顔をしていて安心したんだ。
頑張って彼女を見つけよう。
あたしに出来ることはそれしかないけど、剛君の力になりたいんだ。