fantasista 2
どのくらい戸崎に抱きしめられていたのだろう。
動悸が落ち着き、震えが治ってきた。
戸崎のおかげで幾分楽になったあたしに、彼は告げる。
「そろそろ教えてくれるか?」
その言葉に、こくりと頷いた。
あたしはまた、戸崎に心配をかけている。
戸崎の優しさに甘えている。
だけど、すがってしまうんだ。
「あたしの家族は、戸崎の家みたいに幸せ一家じゃないから」
あたしの言葉を、戸崎は頷きながら聞いてくれた。
あたしを抱きしめたまま、真剣に。