fantasista 2





あたしを見る、お母さんの冷たい瞳が忘れられない。

戸崎に群がる女性みたいに、敵意に満ちた瞳であたしを見た。





「あたしって、嫌われ者だよ」




女性にも嫌われ、父親たちにも嫌われ、実の母親にまで嫌われて。




「でも、戸崎は好きになってくれた」




努めて笑顔で振る舞う。

これ以上あたしの暗い話に、戸崎を付き合わせてはいけないと思ったから。




「ありがとう、戸崎」





ありがとう。

こんなあたしを好きになってくれて、本当にありがとう!


< 185 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop