fantasista 2
あたしを見る、お母さんの冷たい瞳が忘れられない。
戸崎に群がる女性みたいに、敵意に満ちた瞳であたしを見た。
「あたしって、嫌われ者だよ」
女性にも嫌われ、父親たちにも嫌われ、実の母親にまで嫌われて。
「でも、戸崎は好きになってくれた」
努めて笑顔で振る舞う。
これ以上あたしの暗い話に、戸崎を付き合わせてはいけないと思ったから。
「ありがとう、戸崎」
ありがとう。
こんなあたしを好きになってくれて、本当にありがとう!