fantasista 2
唇を合わせたまま、戸崎の手がそっとワンピースのファスナーを下げる。
やっぱりありのままを見られるのは抵抗があって、あたしは真っ赤な顔を背け、胸を押さえる。
震えるあたしの手に、彼はその大きな手を重ねてくれて、そっと引き剥がす。
「だめだよ……」
弱々しいあたしの声に、
「だめじゃねぇ」
甘い声で彼が返す。
それがあたしの鼓膜を刺激する。
そして、露わになったあたしの身体に戸崎は優しくキスをする。
大きな震えが走り、身を捩った。