fantasista 2






唇を合わせたまま、戸崎の手がそっとワンピースのファスナーを下げる。

やっぱりありのままを見られるのは抵抗があって、あたしは真っ赤な顔を背け、胸を押さえる。

震えるあたしの手に、彼はその大きな手を重ねてくれて、そっと引き剥がす。





「だめだよ……」



弱々しいあたしの声に、



「だめじゃねぇ」



甘い声で彼が返す。

それがあたしの鼓膜を刺激する。

そして、露わになったあたしの身体に戸崎は優しくキスをする。

大きな震えが走り、身を捩った。


< 231 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop