fantasista 2
ピーンポーン、と部屋の中でチャイムの音が聞こえる。
しばらくの静寂。
もしかして、お母さんいないのかな。
今日帰るって連絡したのに。
……わざと外出したのかな。
大きな絶望が襲ってくる。
やっぱりあたしは「いらない子」なんだ。
「柊……無理かも」
震える声でそう告げた時……
その扉がゆっくりと開かれた。
暗い室内が露わになり、
「みどりちゃん……」
落ち着いた男性の声が聞こえる。
その男性の声を聞いてビクッとした。
お母さんの結婚相手は、ことごとくあたしを邪魔者扱いした。
ごみを見るような目であたしを見た。
だからこの人も……