fantasista 2
「あら、柊君も久しぶり。
いつも試合観てるわよ」
お母さんは柊に言い、柊はありがとうございますと笑顔で答える。
かつて、数回柊はお母さんに会ったことがある。
その時もこんな笑顔で挨拶をしていた。
そして案の定、お母さんは柊が大好きだった。
あの頃が懐かしい。
「立ち話も何だから、入ったら?」
そう言って招き入れられた部屋の中は……
きちんと片付いていた。
男に狂うお母さんは片付けなんて出来ない人で、昔は家の中なんて荒れ放題だったのに。