fantasista 2
彼は柊を見て、驚いた顔をした。
そして頰を染めて言う。
「もっ……もしかしてあなたは、アスール東京の戸崎選手ですか!?」
「はい。実はみどりさんと……」
柊が口を開きかけた時……
「……みどり?」
震える声が聞こえた。
その声が聞こえるたび、ビクッとしていた。
今も条件反射で身体が固まった。
恐る恐る振り返った先にはお母さんがいた。
二年ぶりに会うお母さんも、やっぱり歳を取って白髪が増えている。
だけど……ガリガリに痩せていた身体は幾分ふっくらとし、笑顔であたしを見ていた。
遥か昔に、お母さんのこんな笑顔を見たことがある気がする。
胸がざわざわと音を立てた。