fantasista 2
「柊君がいたら、みどりも安心だね」
お母さんが静かに告げる。
そんなお母さんの顔を見ることが出来ないあたし。
「お母さんは、みどりにたくさん迷惑かけたから。
みどりには幸せになってもらいたいわ。
だって……お母さんの大切な娘だから」
その言葉に泣きそうになった。
あたしはずっと待っていたんだ。
お母さんに大切だと言ってもらえる日を。
「お母さんも、今回のお父さんで最後にするわ。
お母さんだって幸せになるんだから」
あたしはお母さんに笑顔で頷いていた。
もちろん、完全に和解したわけではない。
それに、完全に信じたわけではない。
でも、嬉しかった。
もしかしたら本当に、あたしたち家族はいい方向へ動いているのかもしれない。
それに……
万が一違っても、あたしには居場所がある。
大好きな柊のもとへ飛び込むんだ。