fantasista 2






ーみどりsideー








「今日こそは婚姻届出してくるぞ」




柊の言葉で目を覚ました。

奴はもうベッドから抜け出していて、あたしに一枚の紙を手渡す。

その紙の左上には「婚姻届」と書かれていて、紙の半分くらいのスペースは、柊の字で何かが書かれていた。

柊にしては綺麗に書いてあるのだが……




「下手な字」




思わず言ってしまう。




「あんた、大人になってまでこの字ってヤバくない?」



わざと笑うあたしに、



「うるせぇな!

俺は字を書く仕事じゃないからいいんだ!」



滅茶苦茶な理論で反論された。


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