fantasista 2







戸崎たちは家の中でたこ焼きパーティーをしていたようだ。

あたしが整理整頓した部屋が、見るも無残な汚部屋に早変わりしていた。

飛び散った野菜。

フローリングに溢れたアルコール。

ローテーブルにはたこ焼き機が出してあって、周りにべったり生地が貼りついている。

きっと戸崎は片付けないから、あたしがまた掃除をしないといけないんだ。

呆然と立ち尽くすあたしに、



「今から焼くから、みどりも食べろよ」



慣れなれしい黒木剛は言う。

そんな黒木剛を、戸崎はちらりと見た。

ちらりと見たけど、何も言わなかった。





あたしには戸崎の考えが分からない。

今までは優しかった戸崎なだけに。

やっぱりあたしの心無い発言が、戸崎を傷つけたのだろうか。



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