fantasista 2





戸崎はじっとあたしを見た。

その頰を、微かに染めて。

そのアーモンド型の綺麗な瞳から目が離せなくなる。

胸がとくんと甘く鳴る。

そんな戸崎に夢中のあたしに、彼は静かに告げた。





「一緒に住もう」





その言葉に耳を疑う。





「あの……冗談言ってるの?」



わざとらしく笑うあたしに、



「冗談のはずねぇ!

俺があいつからお前を守るためには、一緒に住むのが一番だ」


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