fantasista 2
「お前が俺のこと猿とかチャラいとか言うけど、お前が傷つくならやらねぇよ」
「何のこと?」
あたしはぽかーんと戸崎を見る。
すると、奴は相変わらず赤い顔でそっぽを向いたまま、その髪を搔き上げる。
その仕草が何だか色っぽくてどきりとした。
「だから……
もうお前を抱かねぇってことだよ!
だから安心して一緒に住め!!」
「ちょ……ちょっと……何言ってるの?」
あたしは戸崎を見上げながら震えていた。