365日、いつまでもふたりで
そんな竜くんが、あたしのことは信じられるって言ってくれるのが本当に嬉しかった。



「キス、しよう」



竜くんがあたしの手をギュッと握る。



「……んっ」



竜くんからの熱いキスに体が崩れ落ちそうになるけど、そこを竜くんが腰に手を回して、支えてくれる。



「愛してる、茜」



キスとキスと合間に愛を紡がれて、たくさん愛されていると実感が募る。



「愛してるよ、竜くん……」



綺麗な夜景をバッグにあたしたちは何度も何度もキスを交わした。

初めてキスをしたあの日の何倍ものキスを交わした。
一年たったいま、たくさん2人の愛は募った。



「あ、流れ星……」



たくさんキスを交わしたあたし達が見上げた空には、祝福するように空を煌びやかな星が流れていった。



──いつまでも2人で。
こうしてキスを交わして、幸せでいられますように。

365日、ずっと一緒だった。
これからもそれは続いてほしい。

365日、いつまでもふたりで。


流れていく星空に想いを馳せた。



「ずっと一緒に」



ふたり、手を取り合って帰った帰り道のことを一生忘れることはないだろう。


キスの日の奇跡に。
永遠の愛を誓います。

-Fin-

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