365日、いつまでもふたりで
「こんな所から出てきて何してるんですか?」



顔をあげれば見えてきた茜の冷めきった瞳。



「あか……夕凪」


「ふーん。やっぱそういう関係なんだ。すごあね、茜」



さっきまでは何も発してなかった塚田も頷いてる。

なにがすごいというのか。


「元太くん……」



希映が塚田の隣に移動する。



「どうしました?流山さん」


「あの、竜とはなんでもなくて……」


「いや、俺には関係ないですよ?」



あっかからんとしてる塚田。
でも、塚田は本来こんなやつではない。



「関係なくないだろ。塚田」



俺は塚田の肩をポンッと叩く。



「須坂さん?」


「ちゃんと話したほうがいいぞ」



塚田を希映に向き合わせる。



「そんで夕凪は俺とちょっと行こうか」



茜の腕を掴んで歩き出す。



「え!?ちょ……」



茜は俺の腕を振りほどこうと必死だ。


この際どっちでもいい。
例え別れようとしてるとしてもいい。
話をしないことには何も出来ない。

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