365日、いつまでもふたりで
「つ、疲れたー」



坂道の次は階段。
階段を登りきればつくみたいだけど、結構足が疲れてきた。



「ほら、あと5段。頑張れ」



普段からジムとかに行ってる竜くんに比べ、運動不足を実感する。



「なんかの罰ゲームみたいー」


「ふっ、そんなこと言ってられなくなるから」



あたしの様子なんかお構いなしで、手を握ったまま軽々と歩き続かける。

そんなに急いで、そんなに早くそこにつきたいのか。
まぁ、こんな地獄のような階段を登るよりもはやくつきたいけど。



「ほら、ついたぞ」



竜くんの足が止まる。
同時にあたしの足も止まる。



「わぁ……」



目の前に広がるのは、海。

そういえば、仕事に追われて海に行かないまま夏が終わってしまった。



「綺麗だろ?」



上から見下ろすと下には広い広い海が広がってて絶景だった。



「あとさ、こっち」



あたしの手を握ったままの竜くんは、また歩き出す。

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