愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「無知だからこそ言わせていただきます! 相手は人間です。なにより緒方社長はとても社交的な方なようですし。それに誰だって苛々している人に声をかけられて、嬉しいとは思わないのではないでしょうか? ……ですからここは副社長も一度気持ちをリセットされた方がよろしいかと思いました。……すみません!」


最後にギュッと瞼を閉じ、頭を下げた。

言いたいことを一気に伝え、先手とばかりに謝罪する私。


なんか自分でもバカだと思う。――それでも伝えたかった。だって勿体ないと思うから。誰よりも仕事に対して真摯に取り組んでいるのに、それが報われないなんて。

気持ちを少し変えるだけで変わるかもしれないからこそ、余計に。


副社長が普段、どんな感じにクライアントと接しているのかわからないけれど、さっき紹介してもらった人たちとは、代表とも顔見知りのお得意様ばかりで、副社長のことをよく知っている人ばかりだった。


だから多少許されるところもあるのかもしれない。

けれどこれが初対面か、副社長のことをあまりよく知らない人だったら? ニコリともしない彼に好感を抱くとは到底思えない。
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